デリカテッセンとして週替わりのメニューを提供する「PARIYA」が赤坂インターシティAIR内にオープンした。ディレクターの吉井雄一氏が定めた「Fine Delicatessen」「ウェルネスを意識した食生活の提案」をテーマにデザインした。奥行き33m、幅5mの鰻の寝床のような区画はゾーニングに非常に時間を要し、バーエリアとデリエリアに長さ8m、幅2mバーカウンターとデリカウンターを配した。横長の区画だと通常壁側にカウンターを寄せてレイアウトしたくなるが、オフィス街である赤坂の立地を考慮し、近隣のオフィスワーカーが1人で来店できるよう「影の部分」をつくろうと考え、店内奥のデリカウンターはあえてアイランド型とした。影の部分には、二人掛けのボックス席を配し、1人の方や2人組みなどがランチ利用できるような客席としている。また、バーエリアも日常的にシングルでの利用が多く見込まれるため、テーブル席ではなくカウンター席を多く配置している。また、間延びしがちな細長い空間にリズムを与えるため、平均天井高3mの店内のバーエリアの天井高を2.4mに抑えることで淡白さを解消。簡素な空間に楽しさとリズムを与えている。